【バリ島の不動産購入には十分な注意を】信頼できないコンサルタント

バリ島仕事

こんにちは。後藤@アマテラスです^^

ご相談内容
 
10年前に土地を購入しました。価格は1アール200万円。10アール2000万円でした。購入当時はバリ島の現状が何もわからなく、バリ島で不動産コンサルタントをしている「知人」に言われるまま購入してしまいました。後から発覚したのですが、この近辺の相場は1アール50万円程度、つまり4倍の値段で購入させられたことになります。更に、土地の売買契約書の所有者が、不動産コンサルタント名義となっています。その他にも問題が山積みです。何から解決したらよいのか。。。相談に乗って頂けますか?
以後、ご相談者(Aさん)とします。
Aさんから頂いたメールは長文でしたので、箇条書きに直したうえでご紹介いたします。
 

問題が起こった経緯

土地のロケーション:
ウンガサン。インド洋を望む高台に位置した非常に眺めの素晴らしい、山の頂上付近に位置する土地です。初めて訪れた方なら、その余りの眺望の美しさに引き込まれてしまうと思います。特に日本からいらっしゃったAさんには、夢のような土地に感じたことでしょう。

問題提起:
①相場より高い価格で購入させられた。
②自分に「所有権」がない事が分かった。
③土地の調査をお願いしたい。

 

相場より高い価格で購入させられた

自分が何も調べず、不動産コンサルタントを信用して購入してしまったという事で、ご本人も深く反省されていました。初めて視察に訪れた時「土地のオーナー」や「村の村長?らしき人」も一緒に同席されたそうです。

土地のオーナー曰く「今回は○○不動産コンサルタント会社の紹介なので、他の人よりも安くお譲りします。今回だけのスペシャルプライスです。」と言われたそうです。さらに「すぐに契約してください。」とも言われたそうです。

「バリ島にヴィラ」を持つことが夢だったAさんは「いつかは土地を手に入れよう」と考えていたそうです。そんな話を聞きつけた、知人の「不動産コンサルタント」がすぐにこの土地を紹介してきました。「見学だけ」という約束で見に行ったそうですが、すでに契約の準備は出来上がっていたそうです。

この機会を逃したら、もう二度と「こんな素晴らしい土地に巡り合う事が出来ないかもしれない。」と、徐々に洗脳されていったそうです。土地の金額も、土地の広さも、Aさんの希望通りだったので、購入を決断されました。この時、もう少し冷静になって調査をすれば良かったですね。

自分に「所有権」がない事が分かった

契約後、しばらく「不動産コンサルタント」と連絡がつかなかったそうです。不安になったAさんは、別の友人を介して、弁護士に契約書を確認してもらいました。そこで初めて「驚愕の事実」を知る事となります。売買契約は「土地のオーナー」と「不動産コンサルタント会社」の間で行われていました。

さらに、「不動産コンサルタント会社」と「Aさん」との間でリース契約が締結されていました。ようするに、土地はAさんの所有になっていない事が発覚しました。「不動産コンサルタント」に連絡を入れ、説明を求めましたが「はい。そうですよ。初めからそのように説明したじゃないですか?」と嗜まれました。

土地の調査をお願いしたい

土地の調査を依頼しれました。お話しの通り、土地の所有者(使用権)は「不動産コンサルタント会社」です。もともと、外国人には土地を所有する権利がありません。なので「不動産コンサルタント会社」と「Aさん」の間でリース契約が結ばれたという事です。リース代は実質無料で、契約満了後の再契約も契約書に掲載されています。これだけで「詐欺」とは決めつけられない状況です。

 

人気記事:【バリ島不動産購入時のご注意】外国人は土地所有できるか?答えはNOです。

 

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調査の結果と考察

さらに、調査の結果、山頂近くに位置するこの土地は「水」が引けません。上水道がないのはもちろん、土地の真下に、硬い岩盤面がある為、井戸が掘削できないことが分かりました。なので「水」は定期的にタンクで購入しないといけないことがわかりました。大変だ。。。」

電気にも問題がありました。山頂近くに位置するため、未だ電線が引かれてませんでした。一番近くの電柱から電気を引いてくるのに、電柱数十本を自腹で立て、莫大な費用を使って電気を引かないといけないことが発覚しました。つまり現状では「とてもじゃないけど住めない土地」だという事です。

日本に住んでいるAさんにとっては、水がない、下水もない、電気もない。。。まったく考えられない現実を突きつけられました。「これじゃ、住めないじゃないか。。。」さらに報告書の中に「周りの環境」があまり良くなく、強盗事件など頻繁に発生するエリアだとの指摘もありました。

調査結果は散々でした。土地の「眺望だけ」「ロケーションだけ」で判断すると、思わぬ落とし穴があります。もう少し「まともなコンサルタント」にセカンドオピニオンを依頼すれば、ここまでの被害にはならなかったと思われます。現時点でこの契約を無効にするのは非常に難しいです。

それにしても、契約時に、いったいどんな話をしたのか全く不明です。最終的には「言った。言わない。」の水掛け論になってしまいます。但し、お客様が理解していないのに契約を急いだ「不動産コンサルタント」の契約の仕方は、疑問が残るところです。

最後に誰が騙されるのか?

以下、Aさんと最後に交わした会話です。

アマテラス:
信頼できるインドネシア人の友人がいるのであれば、ローカルのアパートを建てて、出来るだけ現金回収するのもひとつの案です。水はタンクで購入すればよいし、アパートくらいなら、発電機を準備すれば大丈夫かもしれません。如何でしょう?

Aさん:
同じ金額で、又貸しできる人って、探せますか?

アマテラス:
!!!ババ抜きゲームで、誰かにババを押し付けることになります。その協力が出来かねます(怒)

 

後日、Aさんは、例の「不動産コンサルタント」に又貸しできる人を探す様に依頼したそうです。結局は、この「不動産コンサルタント」ひとりが「ボロ儲け」することになったようです(汗)

誰が最後に「ババを引くのか?」ババ抜きゲームは終わらない。。。。

 

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バリ島在住の元コンサルタントCEOの管理人が「移住・ビザ」についてのノウハウや、現地の「生活・情報」など幅広くお届けするブログです。2020年後半から1年間ほど「病に伏して」おりました^^4度の手術&リハビリを経て「完全復活!」とはいきませんが、大好きなバリ島で、ぼちぼち生きていきます(笑)
※リタイヤ生活に突入しまいた^^業務相談メールは中止させて頂いております。ご理解の程、宜しくお願いします。